興味のある分野で地域おこし協力隊になり自分が起業するイメージが持てない・・・
手厚い移住支援制度としては魅力的でも募集サイトを眺めると、協力隊は起業を迫られるようで不安な気持ちになりませんか?
協力隊の募集条件に退任後の道筋をしっかり明記していることは少なく、個人の起業を促すものがほとんどだと思います。
本来そういう制度なので当然なのですが、活動内容が公益性が高い協力隊活動の場合は公務員になることを考えてみても良いかもしれません。
協力隊募集経験者のブログ主の意見もまじえて、公務員に向く協力隊募集条件についてご紹介します。
・公益性が強い募集内容は協力隊退任後に公務員も視野に入れたほうが良い
・協力隊→公務員で、地域でやりたいことが長く続けられる可能性が高い
・正職員になれば協力隊活動の内容を町の事業にできる
・公務員になるための準備
まとめ

公益性が強い募集内容は協力隊退任後に公務員も視野に入れたほうが良い
やりがいはある。興味もある。やってみると楽しい。そんな募集が沢山あります。
募集の一例としては、こんなものがあげられると思います。
福祉事業…お年寄りの見守り、生きがいづくりサポート
文化事業…文化財を活用した観光地作り、保護活動
教育事業…子どもの郷土教育、学習サポート
では、この活動内容から協力隊活動を終えてから起業するイメージは持てるでしょうか。
募集する行政側も文化事業や福祉関連の公共性の高い協力隊募集の場合は退任後の処遇というか起業に向けた道筋は、正直はっきりと書けません。
また公益的な事業を協力隊のアイディア、行動力だけでなんとかしよう(なんとかして欲しい)とするのは行政の仕事の怠慢であると、ブログ主は思います。
個人で起業し、福祉や文化事業で収益を生み自走できるようにするには、よほど行政も本腰を入れてフォロー体制を敷いて準備・応援しないと難しいと思います。
公益的な側面が強い地域課題を個人の力で事業化にするには、ソフトバンクグループの孫さんのような、よほど資金力・経済力に余裕がないと不可能でしょう。
どうしたらできるか、続けられるか、現実路線で考えることが大切!
公益性が強い募集内容でも起業ではなく公務員や福祉施設などで勤めしながら、協力隊活動期間に行ってきたことをいかに続けるかを考えることが大切だと思います。
→地域おこし協力隊に合うかどうか知りたい人向けの記事はこちら
協力隊→公務員で、地域でやりたいことが長く続けられる可能性が高い
実際に地域おこし協力隊から公務員になった方は、文化教育関係の事業に携わった方が多いように思います。
ブログ主の住む近隣市町で、文化事業を担当していた協力隊員が公務員試験に合格して正職員になっていました。
そして、協力隊活動の実績を踏まえて文化事業に関する担当課で仕事をしています。数年後には別部署に異動もあったようです。
→協力隊のうちに空き家を改修してずっと住めたら生活の質が高い暮らしは間違いなし
正職員になれば協力隊活動の内容を町の事業にできる
現実路線を考えて、自分の好きな分野の協力隊活動を仕事にする流れをイメージしてほしいと思います。
古墳にまつわる協力隊活動があったとすると…
募集例)町に歴史的な価値のある古墳を活用した協力隊活動
募 集)古墳周辺は手付かず、でも歴史的な価値があるので協力隊を募集
着 任)協力隊募集、古墳好きの協力隊着任
活動1)協力隊活動で地域の人と歩道や下草刈りの周辺整備
活動2)マップづくり、広報活動
退 任)活動期間満了(もしくは希望退任)
試 験)公務員試験に合格、文化・教育関係部署配属
入 庁)国県町の予算を活用して継続整備
協力隊から公務員になって最初の配属は希望が叶う可能性が高いです。
専門的に文化事業に携わると、その延長線上で人事配慮されやすいと思います。
正職員になると事業立案や予算付けの仕事をすることができます。
協力隊活動を懸命に取り組んで、職員になり、続けてきた活動を町の事業として根付く展開に持っていければ、自身の仕事としても報われるのではないでしょうか。
公務員になるための準備
公務員試験の勉強は必須です。
地域おこし協力隊だったから、試験なしで公務員として雇ってほしい。これは通用しません。
筆記試験を合格することは必須、勉強しましょう。
公務員試験の面接は有利になる!
地域おこし協力の活動期間で庁内の方々と面識を持つことができ、ひととなりを知ってもらえます。
これは大いなるビハインドです。なおさら筆記試験の点数が大切です。
→協力隊募集のある市町村は、人物重視の採用試験であることが多い
まとめ
協力隊=起業はもちろん、協力隊から公務員や企業勤務も選択肢の1つとして考え、協力隊任期終了後を見据えて応募することをおすすめします。
なにはともあれ、公務員試験の準備も怠りなく!


